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風の童子


◆作品紹介
気弱で、引っ込み思案の基次郎は、いつもいつもいじめられ、寂しい思いをしていました。
その基次郎が、ある日、”風の童子”三郎と出会います。
”風の童子”三郎は、素直できれいな心を持つ人にしか見えない、優しい妖精です。

「争いをやめて早く稲を刈り入れしないと、村に大雨が来る」

基次郎はそんな三郎の知らせを必死に伝えるのですが、村人は誰も信じようとはしません。無理もありません。
ケンカばかりしている村人には”風の童子”の姿も見えず、声も聞こえないのですから・・・。
基次郎は、本当の勇気をふりしぼって友達や村人に訴えます。

「いっしょに村を救おうよ!」

◆人の心に・・・ 演出 : 清水嶺央

若い作者・渡辺君との出会いは、僕自身が都会の雑路の中に紛れ込んで、忘れかけていた”ときめき”との出会いでもありました。
童心にかえって、花鳥風月のい素朴さのなかに身を置くと、美しいもの、素朴な心への自然の叫びが胸にこだましてくるのです。

「大きくなったら、なんになる?」

限りない幸せを求めて、夢の世界に向かって駆けていった少年の心を思い出すのです。



劇団 虹っ子